GT-R A never-ending legend
番外編 2004.04.01 日産 札幌ギャラリー

  スカイライン 2000GT(1964年S54)【第2回日本グランプリ2位入賞車】
スカイラインのホイールベースを延長してグロリア用直6エンジンを搭載したスペシャルモデル。最初、第2回日本グランプリのために100台が生産された。レースではポルシェ904に敗れ2位(砂子義一選手)となったが、サーキットを埋めた17万の観衆にその高性能ぶりを印象づけた。翌年2月、レース仕様と同じウェーバー3連キャブ装着車(125ps)が正式モデル(GT-B)として発売された。

  スカイラインGT-R(KPGC10)【'71日本グランプリレース優勝車】(2004年01月07日展示と同一車)
1969年2月に発売された初代GT-Rは、発売直後のJAFグランプリでデビュー・ウィンを飾りこの後の”栄光の50勝”へと続く連勝記録のスタートを切った。1970年10月、ハードトップとなったGT-Rは持ち前の旋回性能を活かしてさらに記録を伸ばし続けた。この車は、1971年日本グランプリレースで高橋国光選手が41勝目をあげたマシン。

  スカイラインGT-R(KPGC110)【'72東京モーターショウ参考出品車】
”ケンメリ”の愛称で知られる4台目スカイライン(C110)。このモデルのGT-Rは、72年秋の東京モーターショウで一般公開された後、73年1月に発売された。しかし、排出ガス規制のため4ヶ月の短期間で生産は打ち切られる運命にあった。累計生産台数197台という希少モデルである。

  ゼクセル スカイライン(BNR32)【'92N1耐久シリーズ参戦車】(2004年01月07日展示と同一車)
レース復帰を重要視して16年ぶりに復活したスカイラインGT-R(BNR32型)は、高いポテンシャルを遺憾なく発揮し、全日本ツーリングカー選手権(JTC)シリーズで29戦無敗の金字塔を打ち立て、GT-R神話をも復活させた。展示車は、1992年N1耐久シリーズを木下隆之/山田英二のコンビで参戦し、2位となったゼクセルレーシングチームのマシン。

  カルソニック スカイラインGT-R(R32)【'90/'93全日本選手権(JTC)シリーズ優勝車】
史上最強のツーリングカー”と呼ばれたグループA仕様のGT-R(BNR32型)。その中で最もホットな走りで観客を沸かしたのが、星野一義選手のカルソニックスカイライン。星野選手は、'90年鈴木利男選手と'93年影山正彦選手とコンビを組み2度のダライバーズチャンピオンに輝いた。

  スカイラインGT-R(R33)【'95ル・マン24時間レース参戦車】
展示車は、1995年ル・マン24時間レースで総合10位、クラス5位を果たした福山英朗/粕谷俊二/近藤真彦組のマシン。ニスモは1995年・1996年のル・マンにスカイライン(BCNR33型)ベースのGTカー「NISMO GT-R LM」で出場した。駆動系は、重量的に有利な2WD方式(FR)に改造された。

  ザナヴィ ニスモGT-R(R34)【'02全日本GT選手権(JGTC)参戦車】
1993年からスタートした全日本GT選手権においてスカイラインGT-Rは、'93年、'94年(R32)、'95年、'98年(R33)、'99年、そして'03年(R34)の6度チャンピオンカーに輝いている。本車両は、'02年仕様のニスモのワークスカー(本山 哲/ミハエル・クルム)で、シーズン前半を戦った直6エンジン仕様のマシン。第3戦からV6エンジン仕様に進化、'03年のドライバー選手権制覇への道を拓いた記念すべきモデルである。